うみまち発!crystal diary

医療現場で働いています。ちょうど人生折り返し地点、これからもご機嫌に過ごしたいです。よく遊びよく学びよく働こう。

痛みをとるために使う薬もセロトニンを増やす


以前
セロトニンは幸せホルモン
という記事を書いたのですが
www.tomonatural.com

外来で
サインバルタという薬を
患者さんにお出しするときに

「脳の中のセロトニンやノルアドレナリンを増やして

痛みを忘れさせる経路に働く薬です。」

(下行抑制系といい、脳内から脊髄に向けてもう痛くないから痛み忘れていいよ
と、脊髄に教えてあげる経路です。)

と説明すると

「セロトニン、幸せホルモンが増えるんですね。」

と、ちょっとうれしそうにも見えます。
副作用の心配もある薬なので手放しに喜ばれても困るのですが

一般の方にも知られているんですね。

もともとは抗うつ薬ですが、
ペインクリニック領域で
長く続く痛みや神経痛などに使われることが多くなってきました。

サインバルタはSNRIの一種です。

SNRIはセロトニンノルアドレナリン取り込み阻害薬の略で
まさしくセロトニンに関係ありそうですが、
セロトニンノルアドレナリンが神経の先っぽにあるシナプスというところから
取り込まれてしまうのを抑えることで
神経と神経の間の情報を伝えるところに
セロトニンやノルアドレナリンがとどまりやすくなるというわけです。

サインバルタ、とか、イフェクサー、トレドミンがこの中の薬です。

似たような作用の薬でSSRIというのがありますが、
こちらは選択的セロトニン再取り込み阻害薬です。

同じく、脳内のある場所の神経間隙のセロトニンが増えます。

薬でいうとジェイゾロフト、ルボックス、デプロメール、パキシルなどがそうです。

もちろんこれらは薬なので副作用も多いですし
幸せになれるから飲む、なんでものでは決してありません。

セロトニンを増やしたければ
前の記事のように
健康的に日々の生活で増やしていくのが良いです。

SSRIやSNRIという薬は
多くの方に使われていますし
とてもいい薬です。

薬全般に言えますが
不必要に頼ってしまうことは
良くありませんが。

最近一般の方の脳内のことについて詳しくなってきていますし
セロトニンやノルアドレナリンという脳内物質が
より一般の方に知られていくのはいいことだなと思います。