麻酔科医A、今日も1日手術室勤務です。
どんな1日かな。
1日で全身麻酔の件数10件あるけど、
非常勤の先生と若いレジデントがいるから、
麻酔科医Aは何も担当予定がない。
ゆったり過ごせるかな、今日は。
他にも3人の先生がフリーになっている。
手術予定の患者さんに麻酔の説明をする
術前外来というものがあり
いつも1人で1日8人くらい担当するのですが
今日は3人しかいないし、
3人で1人ずつ担当しましょう、と
余裕がある。
朝10時に電話が鳴ります。
「心臓外科のBですが、えーかいりが転送されてきます。オープンでお願いします」
あらー、心臓外科の大動脈解離の急患が来たかー。
状態は悪くなさそうだから、コロナのチェックして入室は1時間後か。担当はしないだろうけどお手伝いに行くか。
心臓外科の手術は、人工心肺を回して、循環を停止させて、と、ナースや人工心肺を回すMEや人数も多く必要だし、他の手術とは違って準備も手術も麻酔も特殊で、手間もかかるし、技術的にも難しいです。一つのミスが命取りになりかねません。
終わるの7時くらいになるなぁ。。
そうこうしていると、
「整形の先生外来が終わらなくて、入室が遅れます」と情報が。
なにー。ただでさえ難しそうな骨折なのに。
これは午後の症例が5時は過ぎるなあ。
午後、手術室のボードに
試験開腹の殴り書きの文字が。。
何これは?
と聞くと、オペ室ナースがイレウスがいて
外科医がやるかもって行ってました。
腸が閉塞して、長い間経つと壊死してしまい
腸の一部を切除しなくてはいけません。
緊急手術です。
結局午後4時、腸切除の手術が始まりました。
あれれ
今日は余裕があったはずなのに
結局ママさん麻酔科医を4時に帰して
非常勤医を5時に帰して
5時以降は3件残っていて
麻酔科医Aは、整形外科を
引き継いで帰宅は7時。
すっかり忙しい日に変わっていました。
そして明日も、
大動脈解離の急患が入ったみたい。
こんな日常です。