うみまち発!crystal diary

アラフィフ女医です

10年前の開業を思い出し、今と比べてみる

2010年4月下旬開業

2010年4月に、クリニックを一人で開業しました。
勤めていた病院に不満があったわけではなかったのですが
もっと外来をもっとやりたかったのと、
小学生だった子供がすぐに職場に来て仕事を見られるので
お互い安心だからというのが
大きな理由でした。
2009年11月に駅から徒歩1分のところに40坪近いテナントを借り
それから、業者と一緒に
内装を考えたり、
資金繰りを考え、融資を受けるために事業計画書を作成したり
勤務しながら同時進行でした。
融資も数千万と大きなものが決まり、
2月にはテナント工事は始まっていたと思います。
3月にはスタッフを募集し、
4月には顔合わせ、電子カルテの練習模擬診療、HP、チラシや広告作成と、
忙しかったのを憶えています。

2020年4月開業だったら

あの開業準備から開業がもし今年だったら、と考えると
緊急事態宣言まっただ中での開業となるわけで
医療機関受診は制限されているわけではありませんが
不要不急の外出を控えるように言われている中
わざわざ新規クリニックには来ないですよね。

その状況だったら自分はどうしていたでしょう。
もう内装はできあがりつつあるから
撤退は厳しいだろうし
かといって、オープンさせるのはちょっと強行かと思うでしょう。
スタッフの雇用は中断して
開業も先延ばしにして、
家賃は払い、
時期を見て開業にこぎつける

こんな考えになるかもしれません。
もしかしたら、内装は始まっていてもやめることを決断して
勤務医に戻るかもしれません。
難しい選択です。

コロナ後の世界の新規クリニック開業

2011年3月
開業して1年目に東日本大震災があり
この時も日本経済は打撃を受けました。
私のクリニックはまだ1年目でもともとそんなに患者が多いわけでもなく
幸い地震によって大きな被害を受けることもなかったので
若干の停電の影響があるくらいでした。
何か月かの間、地震がこわいという理由で受診を控える患者はいても
今のように、不用不急の外出は控えなくてはいけない状況ではなかったので

時間とともにクリニックも患者が戻ってきて
平和に開業生活を続けられました。

コロナ後の世界は
未知のウィルスにかかるかもという
外出による危険を常に考えて行動しなくてはいけない世界です。
今までとも、東日本の地震後の状況とも全く違う新しい世界です。

こんな時代の開業はどうしたらいいのでしょうか。

6月になってコロナのでの入院は減ってきて病床に余裕ができてきても
一般の外来受診の人数は、病院・クリニック問わず減っていると聞きます。
このままではいつになったら
患者が増えてくるか、それとも増えないのか予測ができないし
オンライン診療がどれほど機能するかもわからないし
新規開業はかなりチャレンジングといわざるを得ない困った状況です。
特徴をもって、売りがあって、ニーズがあればいいと思いますが、
自分の今までやってきたことがそうとも限らないので難しいです。

今、まさにコロナ後という新しい世界の入り口にいて、
今年後半は色々なことが未知ですね