うみまち発!crystal diary

アラフィフ女医です

コロナによる病院経営悪化は改善するのか

コロナ後の医療の世界はどうなるのでしょう。

コロナ前は医療過剰だったのか

開業医を8年間していましたが、開業して気づいたことは
病院好きの人がすごく多いということです。
私自身も家族も小さいころからほとんど病院に行くことがなかったので
びっくりでした。
ちょっとでも心配なこと
例えば、皮膚に何かが出たり、風邪で微熱が出たり、転んで頭打ったり
で、すぐ病院に行く習慣ができている人が多いです。

そして、ママ友たちとの会話でも、こどもの咳や熱、軽い外傷などで
気軽に受診するのにびっくりです。

実際クリニックで治療相談をしていても、
効くか効かないかわからないような治療でも、
一応やってみたいという方が多いです。
お金がかかることなのよーって言いたいですが、
医療費負担が1~3割と恵まれているせいか
コストパフォーマンスよりベストの治療を望むのがいいと考える人が多いです。

これでは、医療費はどんどん増える一方だといつも思っていました。

でも
考え方を変えれば、
一般の人の医療機関受診へのハードルが低いことで
医療知識が増えたり、悪化する前に治療を始められるという利点もあります。

医師数は過剰なのか

調べてみました。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/backdata/01-03-02-06.html
日本の医師数は1000人の人口当たり2.3人看護師は10人で、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと比較して医師は一番少なく、看護師も真ん中ぐらいで決して多くないです。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/kanagawanoishinojyoukyou.html
ちなみに、私が医療を行っている神奈川で医師が多いのかと思って調べてみても
内科、全国平均42位、外科45位、産婦人科44位、麻酔科32位
と全国的にみて医師過剰という状況ではなさそうです。

ということは、コロナ後、適切な医療が提供される状況が戻ってくれば
医師が余って、
仕事が暇で仕方ないとか、就職先が全然なくなるというレベルにはならなそうです。

コロナ後、医療機関の経営は改善するのか

コロナの影響で、開業医や病院の外来や一般の入院患者がへって収益が悪化しています。
ニュースでも言われていますし、
病院で勤めていても多方面からの情報が入ってきてひしひし感じます。
非常勤麻酔科医は仕事がなくなったり、
マイナー科の先生は外来が閑古鳥だったり、
急ぎでない普通の手術の件数(良性疾患など)がすごく減っています。

緊急事態宣言が解除されたら、患者は戻るのでしょうか。

緊急事態宣言の間に、人々は、
どれだけ医療機関を気軽に(無駄に?)受診していたか、
受診しなくても大丈夫なんだということに
気づいてしまったのではないでしょうか。

少しずつ
患者数は戻ってくると思いますが、
もともと必要であった医療は元通りになり
もともとあまり必要でなかった医療というものがもしあれば
それは淘汰されていくのかもしれません。

何年か後の医療構造の変化に現れるのでしょう。