死ぬ前に医療費使いすぎてませんか

昨日、シン・ニホンという本を読みました。
日本の未来のための提言がたくさん載っていました。すごくお勧めの本です。
たくさんの人に読んでもらいたいです。
ビッグデータとAIの重要性を書いておられました。
医療の現場はすごく遅れているのに、
データ活用を進めようという動きは本当に遅れていて
それで患者さんが不利益を被っていると思います。
例えば、私の父母のように
突然が右足が動かしづらくなってきたとか
手の指がぷっくり腫れてきたとか
という症状が出たとします。
そうすると何も知識のない二人は慌てて
このままいくと歩けなくなるのではないか
とか
このまま全身腫れてきて、弱って死んでしまうのではないか
とか
心配になります。
こちらからすれば
80代のよくある症状で
足が動かしづらいのは脊柱管狭窄症
手が腫れるのはRS3PE症候群ではないかな
と
すぐ思い当たるし、
どちらも良性疾患であわてることはないかな
ちゃんと医療を受ければ問題ないかな
と
すぐわかります。
こういう時に、
同世代の同じような症状を持つ人のビッグデータに
すぐアクセスできれば
こういうもんかな、とすぐに慌てることなく対処できます。
死ぬ前の医療負担が右肩上がりに伸びていくのも
病院勤務していれば、日常的に行われていることで
実際は医療者側から見れば不要で、でも、家族が求めるからしていることも多いです。
死ぬ間際というのは誰でも具合が悪くなるもので
結局、具合がよくならないから死に至るのです。
奇跡はめったに起きないし、
医療を受けることで、
より、元気でない期間を延ばして医療負担を増やしているだけ
ということも大いにあります。
これも、ビッグデータの力で改善できると思います。
この状態からよくなる確率は何パーセントとか
そのためにかかる医療費は、治療期間は、など
目に見えるかすれば、家族の意識も変わるし、
医療費削減につながると思います。
シン・ニホンに書かれているように
死ぬ間際の人に使う医療費は削減して、そのお金は、
もっと、若い人の教育や環境整備に使われるべきなのです。