開業医から勤務医に戻ったわけ

8年間開業していたクリニックを第3者にゆずって、

一勤務医に戻って4年たちました。

人生いろいろ、進路を決めなくてはいけないことがあります。

中学、高校、大学の進路、仕事の選択、家の選択、住むところ

子供がいれば子供の進路、などなど。

今までもいろいろなことを決めて選択して歩んできました。

その中でも少し後悔を感じる選択もあります。

おそらく、だれでも少しぐらい

あの時こうしておけばよかったかなという気持ちを

心の奥に持っているもんだと思います。

 

大きな借金をして一大決心をして開業したクリニックを

47歳で継承するのは

はたから見れば大きな決心だったかもしれません。

患者さんからも手放すなんてもったいないとか、続けてほしいとか

いろいろな声が聞かれました。

それでも、まったくと言っていいほどこの決断に公開はありませんでした。

 

何かを選択する時に、いろいろ考えて、ある一方を選択したときのいい点悪い点を考えて、それを天秤にかけて最終的に決定するのが普通のやり方だと思います。

そのとき何を優先するかですが、最終的には自分に何があっているか、自分の強みは何か、居心地がいいのは何か、などを私は優先しているようです。

開業する前はわからなかったこともたくさんあります。

保険診療のこと、近隣のクリニックの診療内容、患者さんの医療リテラシー、

クリニックの院長がどれほど注目される立場か、などです。

やめた理由を改めて考えてみると

1,体力的な理由 注射を一日中していて腕から手が使い物にならなくなってきていました。腰痛もひどかったです。不整脈も出てきていました。

2,目立ちたくないということ。 HPで顔も出ますし、近所でも顔が知れます。プライベートな生活もある程度暴露されますし、極端な話、恨みを買ったり、それで、誰かがクリニックに襲撃したりしに来るとも限りません。

3,お金のことを考えたくないということ。

4,ペインクリニックの注射一辺倒の治療に疑問を感じること。やらなければいいのですが、神経ブロックでした保険点数は望めないのでやらざるを得ないこと。

やめた時は、また別の形で開業してもいいなと漠然と思っていましたし、今も、

注射一切なしの形での開業を模索しています。

娘の受験が終わったら本格的にネクストステージを考えよう!ゆるりとね。

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