エホバの証人の信者は輸血しない

エホバの証人

というキリスト教の一派?の

宗教があります。

輸血を拒否するという少し特殊な教義故に、手術を受け入れてもらえない病院もあるようで,そう言った方たちの比較的出血リスクの高い手術を、私の勤めている病院ですることが結構あります。

前立腺がんや子宮筋腫といった手術でも、1リットルくらいの出血は十分ありえます。

身体的にはかなり負担になりますし、高齢者だと命を脅かす危険もあります。

それでも輸血しないでくださいと言われますし、

逆に命を救うためによかれと思って輸血しようものなら、こちらが裁判で負けてしまいます。

本人の希望ならまだ分かるのですが、

高齢で認知機能が落ちていたり、子供で判断能力がなくても、家族の意見で輸血できない場合もあるのは、なんだかなぁと思います。

ちょっと前には心臓外科の手術で,輸血できずに術後の経過が思わしくなく、ただただ貧血と出血が進行していくのをみているだけで何日か後に亡くなった方がおられました。

個人的には宗教に洗脳されるって怖いなと思います。

百歩譲って、ご本人は納得されて幸せなのかもしれませんが、

周りの医療従事者はやりきれないと思いますし、

そういう点で

宗教って自分さえ良ければとセルフィッシュな面もあるなと思わせられます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です