開業の思い出①

2009年
麻酔科医として専門医指導医もとって一人前になり
次にどこに手を伸ばそうかと考えていました。

個人的に上海中医学校の通信で漢方を学んだり
ホメオパシー医学会の認定医を取得したりしたのも
このころでした。

一人医長として勤めていた病院で週1回ペインクリニックはさせていただいていた。

きっかけは
住んでいたマンションから徒歩1分のところの駅前に
広さ130平米弱のテナントをみつけたこと
だった。

ネットで見つけた
開業支援の会社にこんなところにテナントがあって
開業を考えていると相談してみた。

2社に相談して
だいぶ違う案を提案してもらった。

一社は設計会社だったので設計にだいぶ資金がかかる設定だったし、
それとは別に開業支援代もかかった。

もう一社は薬品などの卸の会社だったので
開業したら、その会社から薬品などを卸すというだけで
開業支援代はかからなかった。

結局、薬品の卸しの会社にお願いすることにした。

そしてたまたま、開業しようと考えていた元同僚と
一緒にやろうという話になっていた。
お互い週3日ぐらいクリニックで働いて
残りの日は非常勤でそれぞれ違う病院で働いたら
開業のリスクも減らせるしいい話だと思った。

それからの手続きは
開業支援のその会社におんぶにだっこ状態だった。

開業計画書を作って
一日どれくらい収入や支出があるか
従業員の数や開業にかかる費用など
見積もりを作り

3千万ほど借りて合計5千万で開業することにした。

大変だったのは
スケルトンで借りることにしたテナントの設計だった。

3社から図面を提案してもらい
3社集まってプレゼン会をし、
1社に絞ってからも
毎週のように細かい詰めをした。
床の色から、ドアの空き具合、水回りやトイレの位置
放射線が出るレントゲン室の位置などなど
大変だった。

4月開業予定で、
テナントは5か月前に借りて
2,3か月かけて内装の工事が始まった。

その間、仕事も常勤で続けていたし
休みのたびに
会計士と融資の相談もしたり
広告の会社に
求人のお願いをしたり
HPの作成をお願いしたり
やることは多かった。

今考えれば、何も知らずに
ここで開業するのはどうかな?と思った瞬間から
周りの人がすべて教えてくれて引っ張ってくれて
開業までこぎつけさせてくれた感じでした。

15年間麻酔はしてきたけど
自分で開業することについては
全く習う機会もなく
何が必要か、全く知らないまま開業話が舞い込んできた。

こんな甘い考えでよく開業できたと思うし
スタッフを数人雇う覚悟ができていたのかといわれると疑問もある。

ところで、
一緒にやろうと開業2か月前まで言っていた元同僚ですが
結局、開業資金を出せないので雇われでいいといわれ
それなら会計士に一緒にやらない方がいいといわれ
白紙になりました。

開業して自分の収入もあるかわからないのに
一人医師を雇って給料をあげるわけにはいきませんから当然です。

リスクを背負わないで開業してペインクリニックをしたいと思うのは
ちょっと甘い考えでしたね。

そういうわけで良くも悪くも一人で開業することとなりました。

開業のこと

Posted by tomonatural