ハドソン川の奇跡で麻酔の危機管理を考える

以前。麻酔管理はよく
飛行機操縦に例えられていましたが
今はあまり聞かないかしら。

離陸と着陸が
麻酔導入と麻酔からの覚醒に
似ていると言うわけです。

1番気を使うのが
その離陸と着陸にあたる部分で

その間の飛行は
比較的気持ち的にも余裕があります。

今日観た映画は
ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡(字幕版)

ハドソン川の奇跡(字幕版)

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Prime Video

離陸してすぐトラブルがあり
すぐの着陸を余儀なくされてしまいます。

こういう予測外の時にこそ
操縦の腕が試されるのは
麻酔も同じです。

映画の中で
シミュレーションではもっと上手くやっていたと
最初は責められていた
機長ですが

調べが進むにつれ
機長の判断は
素晴らしいものだったことが
わかってきます。

最近職場でも
シミュレーションが
特に教育や再教育で
用いられるようですが、

実際の経験にはかたん!
(勝てない=劣るという意味です)
最近の流行り言葉笑笑

と私は思います。
いくらシミュレーションで上手に
出来ても
本当の人間を前にしたら
気持ち的なバイアスもかかるし
同じように上手にできるとは
限りません。

若い人が増えた職場ですが

私自身医師歴25年の判断が
役に立つことはまだまだあると思うし

他の科の先生をみていても
難しい手術の局面での判断は
若い先生とは全然違って適切で早いことが多く
やはり、年数を経験を重ねてきた重みを
感じることは多々あります。

さてさて
今年はどんな職場になるでしょうか。
仕事は明日からです。

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