ハドソン川の奇跡で麻酔の危機管理を考える
2021年1月4日
以前。麻酔管理はよく
飛行機操縦に例えられていましたが
今はあまり聞かないかしら。
離陸と着陸が
麻酔導入と麻酔からの覚醒に
似ていると言うわけです。
1番気を使うのが
その離陸と着陸にあたる部分で
その間の飛行は
比較的気持ち的にも余裕があります。
今日観た映画は
ハドソン川の奇跡
離陸してすぐトラブルがあり
すぐの着陸を余儀なくされてしまいます。
こういう予測外の時にこそ
操縦の腕が試されるのは
麻酔も同じです。
映画の中で
シミュレーションではもっと上手くやっていたと
最初は責められていた
機長ですが
調べが進むにつれ
機長の判断は
素晴らしいものだったことが
わかってきます。
最近職場でも
シミュレーションが
特に教育や再教育で
用いられるようですが、
実際の経験にはかたん!
(勝てない=劣るという意味です)
最近の流行り言葉笑笑
と私は思います。
いくらシミュレーションで上手に
出来ても
本当の人間を前にしたら
気持ち的なバイアスもかかるし
同じように上手にできるとは
限りません。
若い人が増えた職場ですが
私自身医師歴25年の判断が
役に立つことはまだまだあると思うし
他の科の先生をみていても
難しい手術の局面での判断は
若い先生とは全然違って適切で早いことが多く
やはり、年数を経験を重ねてきた重みを
感じることは多々あります。
さてさて
今年はどんな職場になるでしょうか。
仕事は明日からです。