コロナのせいか腰痛が増えている 漢方目線で見る
2020年5月28日
腰痛の方、増えているかもしれません。
外来をしていても感じます。
腰痛だから、病院にすぐ行かなくちゃというわけではありません。
セルフケアで治すこともできます。
腰痛のきっかけや生活習慣は自分が一番よく分かっているものです。
よくある腰痛の分類を中医学的に書いてみました。
これを読んでいる比較的わかめの方に多いのは
気滞瘀血(おけつ)による腰痛でしょう。
運動不足で筋肉が硬くなる。
姿勢が悪いことも関連していて
瘀血が起きている。
刺すような痛みがあれば間違いなし。
ぎっくり腰を繰り返している人もそうです。
中腰で仕事をする人、オフィスで座りっぱなしの人
血が滞ります。
中医学的には、瘀血に対する製剤がいいです。
桂枝茯苓丸とか
中医学の教科書には載っていませんでしたが、
気滞による腰痛、つまりストレスによるものも現代では
多いです。
気が滞ることで血も水も滞ります。
抑肝散などが良く使われます。
高齢の方はどうしても腎虚がベースにあります。
八味地黄丸、牛車腎気丸がいいです。
他にも冷えがひどければ、苓姜朮甘湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などあります。